特集 ラマーズ法を生かそう
グラフ
三森助産院のラマーズ出産
pp.725-728
発行日 1984年9月25日
Published Date 1984/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206509
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
東京・立川市の住宅街に位置する小さな三森助産院は,いま,ラマーズ法に関心を寄せる人々の視線の集中するところとなった.三森孔子氏が開業したのは昭和31年,ラマーズ法に初めて触れたのが昭和51年.ラマーズ出産に接してみると,それまでの出産の情景とあまりに違うらくらく、平静出産"ぶりにびっくりしてしまったという,20年間お産を介助してきて,三森氏は正直のところ,助産婦の仕事があまり好きでなかったとのこと.人にもよるが,パニック状態が多かれ少なかれ展開され,終わると両者ともに疲れ果てるという状況にあったから.
以来,ラマーズ法を学びつづけ"産婆"としての静かな自覚と自信が自然と持てるようになった.今では,ラマーズ法とはこのとおりにやるものである,という枠を取り払い,三森風味つけで1人1人にあったラマーズ法で介助をしている.「ラマーズ法を導入してまったく疲れなくなった」という三森氏の言葉はそのとおりなのであろう.助産婦が疲れなくなったのは,産婦が疲れなくなったからなのである.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.