特集 産後のかかわり,もっと気にしませんか?
妊産婦の心の健康を支えることの重要性
吉田 敬子
1
1九州大学病院精神科神経科
pp.378-385
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100200
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
15年間の研究と試みから
周産期のメンタルヘルスへの取り組みは,産後うつ病を中心に,1990年代より急速に広がっている。国内外でのさまざまな研究や臨床活動の取り組みから蓄積された知見には,妊産婦と育児にかかわる医療スタッフが,実際の看護に役立てられるものも多い。
たとえばエジンバラ産後うつ病スクリーニング票を用いた地域での母子保健活動も,日本のすぐれた母子保健システムもさることながら,先進地域である英国やEU諸国での知見に基づくことができたからこそ,着実な発展が可能であったと思っている。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.