連載 りれー随筆・257
生活の質の向上を楽しむ
高橋 美穂
1
1助産師
pp.452-453
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100116
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看護大学に編入して地域看護について学ぶなかで,助産師は母親たちの生活の場に密着し,寄り添った支援をする必要性があると感じました。そして,卒業後は開業助産師として働くために,助産院で働きたいと思うようになりました。ところが,大学卒業後は縁あって静岡のお茶農家に嫁ぎ,専業主婦として働くことになりました。
主婦業って大変
私にとって主婦業は,最初は日々の献立を考えることや,今までよりも水仕事の量が多いので手が荒れて大変でした。次第に家事に慣れてくると飽きてしまい,興味を持って行なうことができませんでした。そんな私に「主婦業は助産師としての大切な学びになる」と友人助産師。ならば主婦業を極めようと思い直してみました。けれど,毎日が単調に感じられ,主婦業が助産師の仕事として役立つ実感を得ることができず,楽しむことができずにいました(単に料理や洗濯が嫌いなのかもしれませんが…)。また田舎ののんびりとした生活に馴染めず焦りのようなものを感じた私は,早く助産院で働きたい,という思いが強くなっていきました。そんな折り,縁あって助産院で働くことになりました。
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