マイオピニオン
開業医生活を楽しむためには
原田 晋
1
Susumu HARADA
1
1はらだ皮膚科クリニック
pp.368-369
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207312
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1. 私の開業顛末
私は2008年5月に,生まれ育った街である兵庫県西宮市の阪神香櫨園駅駅前で開業しましたので,今年で17年目を迎えます.ただし,積極的に開業志向があった訳ではなく,個人的には定年まで勤務医生活を全うしようと考えていましたので,開業への経緯は私自身にとっても青天の霹靂とも呼ぶべき事態でした.と言うのも,当時勤務していた市民病院が,慢性的な経営難に対する対策として耳鼻科と皮膚科との常勤医の定員を3名から2名に減ずるとの方針を幹部会議で決定してしまったのでした.この決定に対して,当時皮膚科部長であった私は自分自身の進路を含めてどのように対応しようかと頭を悩ませていたのですが,まさにその時期に私の自宅近くの阪神香櫨園駅前に医療ビルが新築されるとの情報を耳にしたのでした.そのため,これは“君もそろそろ開業したらどうだね”との神様の啓示ではないかと考え,急遽開業へと舵を取ったとの次第だった訳です.
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