特集 満足で安全なお産 「院内助産院」をめざそう
「助産所モデル」の助産システムの現在
②佐野病院助産科
石村 朱美
1
,
茂岡 絵里
1
1佐野病院
pp.300-303
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100080
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助産科(院内助産システム)で働き始めて感じ学んだこと
助産科に入って今年で2年目になります。まだまだ経験の未熟な私が助産科で働くということや,やりがいを語るということは難しいです。何を書けばよいのか悩みましたが,母子や家族の方と接して,学ばせていただいたことや,感じたことを書かせていただきたいと思います。
佐野病院で働く以前は
6年間産婦人科病棟に勤務し,異常分娩に当たることが多かったので,人はほんとに自然に出産できるのだろうかと信じられなくなっていました。できるだけ速やかに,安全に出産していただくことだけが目標だったように思います。また,どの時期のケアにも自信がもてずにいました。これでいいのかと疑問を感じ,自然な妊娠出産産褥の経過を知り,継続したケアが行ないたい,母子と家族中心の優しいケアがしたいと思っていました。ちょうどその頃,友人から話があり,就職することになったのです。
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