連載 新しい病院出産 院内助産院“助産科”は,こうして生まれた・1【新連載】
私たちの夢の実現に向けて
石村 朱美
1
,
高橋 八重子
1
1佐野病院助産科
pp.66-71
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100033
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編集室より――病院のなかで,助産院のような自然なお産を実践して9年になる佐野病院。どのようにして,現在の病院内助産システムが出来上がったのだろうか。連載では,試行錯誤しながら助産科が誕生するまでの足跡と,いまに至る運営のノウハウをお伝えする。
院内助産システムをしたいとの思いと,そのきっかけになったこと
石村 朱美
1997年「病院のなかで助産所のようなアットホームなお産を」をキャッチフレーズに始めた院内助産所。助産所で働いた経験もなく,学生の時も助産所は見学だけだった私たちは,無謀にも助産所のお産を知っているかのようなかけ声でスタートしました。そして試行錯誤のなか今年で9年目,看護部から組織も独立し,若い助産師も集まりました。
ここ数年,佐野病院には見学や研修の方が多く来られます。大半が病院勤務の方々で,これから助産師外来を開設したい,正常なお産は助産師がしたいなど,それぞれ意欲のある方々でいっぱいです。
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