連載 ひきこもり状態にある本人と家族への訪問支援 こころの扉が開くとき・8
活動範囲・関係性を拡大させる
船越 明子
1
1神戸市看護大学
pp.242-248
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202067
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連載第7回では、「レベル5:生活の困りごとや希望に対応する」について、具体的な例を紹介して説明した。熟練支援者は、就労・就学といった今後の目標ではなく、目の前にある日々の生活での困りごとや希望に対して、個別的なニーズを見つけ、さまざまな工夫をして一緒に取り組みながら、自然とひきこもっていた本人が社会との接点を持てるように導いていた。
今回は、レベル6として、困りごとや希望への対処を出発点にして、ひきこもり状態にある本人の活動範囲や他者との関係性をどのように拡大させていくのかを取り上げる(表1)。
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