特別記事
—一人で悩まず,肩の荷を下ろす—地域における支援困難事例への取り組み
吉岡 京子
1
,
吉永 陽子
2
,
伊波 真理雄
3
1東京医科大学医学部看護学科地域看護学
2長谷川病院
3雷門メンタルクリニック
pp.752-757
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200768
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支援者の肩の荷を軽くするスーパーバイズ
支援困難事例というテーマは旧くて新しい課題であり,対人支援を担う専門職にとっておそらく永遠の課題の1つではないかと思う。そのため,支援困難事例への対応については,すでに書籍もいくつか出版されている1,2)。
一方で,「支援困難事例というネーミングは,住民や対象者自身に対して失礼だから,そのような呼び方で一括りにすること自体いかがなものか」というご意見やご批判もあるかもしれない。確かに一理ある。しかし,実際の現場では「事実は小説より奇なり」という言葉があるように,「一体この人にどう支援すればよいのか」と保健師が個別支援において悩む場面が大なり小なりあるのではないかと思う。
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