「生き方としての健康」の2つの側面とは？

　前回は，健康について，「疾病の対比概念としての健康」と「生き方としての健康」とに分けて考えてはどうかという問題提起をしました。また，「めざすべき健康な生き方」を，2つのベクトルが合成された方向として考えてみました（図1）。

　2つのベクトルのうち1つは，身体がよい状態か悪い状態かというベクトル（Ⓐ）です。もう1つのベクトルは，自分の身体の状態なりに，生き甲斐をもち，自分の価値観の実現に向けて，自分らしく生きているかどうかというベクトル（Ⓑ）で，Ⓐのベクトルに対して垂直方向のベクトルです。詳細については前回をご参照ください。