連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・28
それぞれの決意と計画を携えて実践へ―2015年度統括保健師人材育成研修の前期プログラム終了
中板 育美
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1日本看護協会
pp.865
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200293
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2012(平成24)年の「地域保健対策の推進に関する基本的な指針の一部改正について」やそれを受けて発出された2014(平成26)年の「地域における保健師の保健活動について」(以下,指針)では,組織横断的に調整し,計画的かつ効果的,効率的に人材育成を進め,地域に根付いた行政施策の企画運営に関与する「統括的な立場の保健師」(以下,統括保健師)の配置を推進しています。
指針発出後の基礎調査の結果(回収率50%)によれば,統括保健師は,2014年度は1091人,そのうち,事務分掌に明記された保健師は3割,明記は検討中だが上司に認められている保健師が2割強でした。職位は,課長級と課長補佐級で半数を占め,果たしている役割は,「保健師の代表として組織横断的な調整」が約7割,「人材育成の総括」が6割でした。一方「健康課題の優先度判断」や「配置に関する人事への提案」は,5割に満たない状況でした。
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