特別記事
自治体保健師の活動領域の変遷から見る保健活動の課題と展望―厚生労働省「領域調査」「活動調査」の結果から
石津 友恵
1
,
中村 彩
1
,
守屋 希伊子
1
,
島田 陽子
1
1厚生労働省健康局がん対策・健康増進課保健指導室
pp.498-504
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200188
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はじめに
厚生労働省健康局がん対策・健康増進課保健指導室(以下,保健指導室)では,自治体保健師の人数や所属領域,職位等について把握することを目的に,毎年全自治体を対象に「保健師活動領域調査【領域調査】」(以下,領域調査)を実施している。
また,保健師の業務内容および業務量を把握することを目的に,無作為抽出で選出された都道府県・保健所設置市・市町村において地域保健福祉活動(介護保険業務を含む)に従事するすべての保健師を対象に,「保健師活動領域調査【活動調査】」(以下,活動調査)を3年に1回実施している。
本稿では,これらの調査結果を概観しつつ,社会情勢の変化に伴う自治体保健師の活動領域や業務内容の変遷と活動の実態を整理し,今後の自治体保健師の活動のあり方等について展望してみたい。
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