PHOTO/Pick Up
笑って楽しく,メタボ・ロコモ・サルコぺニア肥満・認知症予防―鋸南町における介護予防と町づくり/生涯現役!ポールを持って笑って楽しく歩ける町―鋸南町における介護予防と地域づくり
櫻井 好枝
1
1鋸南町保健福祉課福祉支援室(地域包括支援センター)
pp.1-3,42-47
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200080
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
鋸南町の概要
千葉県安房郡鋸南町は南房総の入り口に位置しています(図1)。温暖な海洋性気候により,日本水仙,食用菜花は全国でも有数の産地で,また2つの漁港をもち,近海漁業も盛んです。
鋸南町という町名は千葉県三名山の1つ鋸山の南に位置することに由来し,菱川師宣生誕の町,源頼朝の上陸の地としても知られています。
急速な少子高齢化と人口減少が進む中で,鋸南町総合計画では,町民総参加型の町政を推進し,温暖な気候,風向明媚な景観と自然,首都東京への近接性など,町が有する特性を活かしながら,住んでよし,働いてよし,訪れてよしの「みんなでつくる三ツ星のふるさと」を創っていこうとしています。
千葉県安房郡鋸南町では,早期から認知症を予防することが介護保険の認定者と給付額の減少につながると考え,2005年に地域保健推進特別事業として,認知症予防教室(あつまんべぇ会)を開催しました。さらに男性の参加者が少なかったことや,東日本大震災の際に「避難所まで歩けない」という声があったことを踏まえ,普段から足腰を鍛えるため,ポールウォーキングに取り組みました。
当初から地域の拠点を活動の場とし,自主的な楽しい教室としていたことから,仲間同士のつながりが,地域での見守り,助け合い,健康づくりへの強化,継続へと発展しています。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.