特集 どうする中小病院
これからの中小病院はどうするのか
安心して死ねる町づくり
森 俊介
1
1国民健康保険琴海町立病院
pp.224-226
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900315
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3年前,本誌に「老人・障害者とともに生きる」と題して拙文を載せていただいた.その中で,崩壊しつつある地域社会にふれ,私達の町で患者さんが安心して身を任せることのできる在宅医療システムを本気になって作り上げようとするならば,地域社会が本来持っている潜在的相互扶助力を引き出すために,病院が中心になり地域婦人会や子供会,老人会の力を結集していく以外に方法はないのではないかと述べた.そしてそのための手段として,学校や地域社会の中での健康教育を強調した.さらに将来展望として,「在宅医療」の拠点として町立病院,および「町のふれあいセンター」をあげ,その運営方法にまで言及した.今回はその後の展開と今後の展望を書かせていただくことによって,私に課せられた「これからの中小病院はどうするのか」の責任を果たさせていただきたいと思う.
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