連載 ニュースウォーク・200
動き出した地域とともにある“東北医学部”
白井 正夫
pp.1018-1019
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200026
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テレビを見ていた細君が「ほら,やっているよ」と叫んだ。出身新聞社の報道不祥事続きで滅入っていたので「またか」と思ったら,「初めてiPS細胞(人工多能性幹細胞)臨床手術」のニュースだった。私も患う目の難病,加齢黄斑変性の治療にというのだから興奮するわけだ。
京都大学の山中伸弥教授が初めてヒトでiPS細胞の作製に成功したのが2007年。再生医療への実用化が待ち望まれていた。臨床研究への応用は黄斑変性からと言われていたが,約7年半で理化学研究所と先端医療センター病院(ともに神戸市)のチームがこぎつけた。
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