連載 ニュースウォーク・172
「偏在」解消システムも併せて―医学部,定員増・新設論議
白井 正夫
pp.640-641
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101923
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神奈川県が有識者会議で1年近く検討してきた「医療のグランドデザイン」の最終報告案がまとまり,4月に公表された。向こう10年間,県がめざす医療のあり方を示すもので,黒岩祐治知事肝入りの施策である。多岐にわたる項目に理念が明示され,2013年度改定の「県保健医療計画」に反映される。
私は報告書の前書き部分に注目していた。中間報告案(2011年12月)の際,知事が修正を求めた箇所があったからだ。超高齢社会を迎えて,終末期医療における患者の意思重視の姿勢をもっと明確に,と知事自身が異議を唱えた。最終報告書はその意を汲んで修正されていた。
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