連載 町で暮らし人と出会う・16
竹富島の風
森 まゆみ
pp.346-347
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101848
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もともと海が好き,島が好きなのだけど,このところ新潟の粟島や沖縄の竹富島を訪ねているのは,原発に反対するだけではなく,原発なしでも暮らせる小さなコミュニティに興味があるからだ。粟島では特産品の直売所を兼ねたカフェスローや,馬の牧場,車でなく馬車を走らせるなどで,人口460人の村が合併しないで生き延びる道を探っている。もちろん自島発電。さて竹富島は。
那覇から飛行機で50分,石垣島の離島桟橋から15分,波をけたてて船が進むと,竹富島に着く。初めてこの島を訪れたのは24年前。まだ赤ん坊だった次男を夫にあずけて「全国町並みゼミ」に参加したのだった。
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