グラフ
島外の特養入所者が「ふるさと訪問」―「竹富町いきいき訪問事業」にかかわって
大湾 明美
1
,
佐久川 政吉
1
1沖縄県立看護大学
pp.85-87
発行日 2002年2月25日
Published Date 2002/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903136
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「(沖縄の)美しい海は,八重山の島々の高齢者にとって,家族と隔絶する残酷なものである―」と,厳しい現実を浮き彫りにした文章を,身を切られる思いで読んだのが2年前.当時,沖縄県は離島過疎地域支援事業を展開しようとしており,沖縄県立大学もその事業にかかわっていた.老年保健看護講座と成人保健看護講座が中心となり,離島に暮らす住民の意識調査を行うなど,支援事業の内容を模索していた.
沖縄の離島は高齢化が進んでいるが,ほとんどの離島には寝たきり老人がいない,なぜか.在宅サービスが整備されていない島では,家族介護で支えきれなくなった高齢者たちは島外の施設に入らざるを得ないのだ.
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