研究
看護大学における卒業生サポートネットワークの構築をめざした卒後動向の把握および支援ニーズに関する研究
日比野 直子
1
,
野呂 千鶴子
2
,
山路 由実子
1
1三重県立看護大学
2三重県熊野保健福祉事務所
pp.676-682
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101246
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■要旨
本研究は,本学卒業生の離職や燃え尽きを予防し,就業期間の継続を可能とするための支援ネットワークの構築を行うことを目的として卒業後の動向と支援ニーズについて実態調査を行った。
本学卒業生(1~7期生)を対象に郵送にて「困難な事柄」「卒後支援として大学に期待すること」などの6項目についてアンケートを実施し,分析を行った。
その結果,卒業生の7割が看護師として就業しており,転職経験者は全体の約3割であった。支援ニーズについては,卒後1年未満に8割以上が「困難な事柄がある」と回答し,困難な内容として「看護技術が未熟であること」「経験不足」「医療機器装着が未経験」「科目での履修不足」「自分の勉強不足」が挙げられていた。また「卒後支援として大学に期待すること」では「転職,再就職情報」「卒業生ネットワーク」「看護トピックスに対応した研修」「メンタルサポート」が主な内容であった。
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