特集② 「障害調整健康余命」を保健活動に活かす
扉
pp.121
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101143
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健康政策の立案と評価の指標として,障害調整健康余命(DALE)が注目されています。超高齢社会の今日,「長寿の実質」を問題にすべきであることは,保健医療福祉専門職間でも共通の認識となっています。そのようななか,介護保険統計を用いた47都道府県DALEの算定結果が公表され,これまでの生命の量だけを表す平均余命からは見えてこなかった質の部分が見えてきました。
これを受けて,茨城県では健康余命の考え方を健康政策に活かす取り組みを開始しました。また,神奈川県南足柄市では,独自に健康余命を算定し,その結果を住民に示し,自分の健康について考えるきっかけとして用いています。
本特集では,これからの健康の指標として注目を浴びるDALEとその算定過程で算出される加重障害保有割合(WDP)を紹介しながら,地域保健活動へ活かす方法を探ってみます。
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