オピニオン
ISO15189は検査室の救世主となるか?
藤澤 真一
1
1北海道大学病院検査部
pp.36
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101218
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臨床検査室の国際規格ISO15189が発行されて3年,日本適合性認定協会(Japan Accreditation Board for Conformity Assessment,JAB)によりわが国の臨床検査室認定制度が開始されて1年が過ぎた.2006年7月末現在での認定検査室は12施設だが確実にその関心は拡がっている.
かつて病院の稼ぎ頭として検査室がもてはやされた時代は去り,今や検査室自身がその存在意義を他医療職,病院経営層,一般社会に“理解できる形”で示すことができない限り,縮小・衰退の一途をたどるのは明白である.“理解できる形”とは,検査専門用語を並べた自画自賛型評価ではなく“第三者評価”であるという確信のもとに北海道大学病院検査部は2005年9月に認定取得したが,その道のりは予想以上に険しいものだった.ここでは認定審査を通して得た教訓のいくつかを紹介する.
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