連載 「健康格差社会」への処方箋・10
メゾ(コミュニティ・職場)レベルの危険因子への戦略
近藤 克則
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.638-645
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100819
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「健康格差社会」への処方箋(対策・政策・戦略)は,介入対象を3つのレベル──①ミクロ(個人や世帯),②メゾ(コミュニティや職場),③マクロ(国・社会)に分けて考えられる(5月号参照)。今回は,このうちメゾレベルを取り上げる。
このレベルにも,表1に示すように,コミュニティや職場,学校における多くのリスクや取り組みがある。このなかから,WHOの「健康都市(Healthy Cities)プログラム」1)などコミュニティにおけるそれと,国際労働機関(ILO,2007年1月25日現在計180か国が加盟する,国際連合と協定を結んだ国際専門機関2))の「安全で健康な職場(Safe and healthy Workplaces)」3)などの例を紹介する。
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