記録改善によって広がる可能性

　研修会に参加することで，各地の記録の現状を聞く機会も増えてきました。そこでは「つい最近まで記録用紙を作っていなかった」「家庭訪問の記録がないのでびっくりした」という状況も耳にします。こうした自治体はごくわずかでも，これに近い状況がつい最近まで存在していたのが，保健師記録の実態の一端でもあると推察されます。

　今回ご紹介した2自治体の取り組みは，保健師記録改善の先進事例かもしれません。しかし，昨今では「保管管理システムを見直した」「記録を一部電子化し，議会からの要望への迅速な対応や事業概要作成にも活用できるようにした」など，改善への速度と熱気を感じています。