特集 高齢者の活動性を支える 筋力トレーニング・転倒予防の魅力
実践例4―介護予防事業の施策体系ができあがるまで
熊谷 多美子
1
1岩手県滝沢村基幹型在宅介護支援センター
pp.30-36
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100664
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はじめに
平成12年度の介護保険施行に伴い,介護予防・生活支援という新たな領域が示され,市町村では老人保健福祉のあり方や施策について,不安や悩みを抱きつつ,手探りでさまざまな工夫・改善を重ね事業推進しているのではないでしょうか。
滝沢村では,介護保険移行期の体制整備や住民参加型・目的指向型老人保健福祉計画策定をとおして,介護保険導入後の認定対象とならない虚弱高齢者の対策,寝たきり・閉じこもり予防対策,健康増進にかかる施策整備・事業推進を介護保険の推進と一体的に行っていく必要性を痛感し取り組んできましたが,現在も試行錯誤の連続です。
本稿では,滝沢村での老人保健福祉計画の策定から介護予防事業への発展,とくに高齢者の機能維持・回復を念頭に置いた現在の事業推進について紹介します。
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