連載 現場で使える調査法・10
もう1つの誤差
西田 茂樹
1
1国立保健医療科学院人材育成部
pp.194-197
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100452
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11月号において母集団と標本の関係についてお話ししました。
そのときに,例として,女1万人,男1万人で構成される2万人の集団から,無作為に200人を選んだときに,200人のなかに含まれる女の数は,可能性としては0人から200人までの場合があることを述べました。
すなわち,無作為抽出したときに,母集団(女1万人,男1万人)の構成を反映した標本(女100人,男100人)とはならないことがおこること(標本誤差が生じること)を説明しました。今回は,調査において必ず生じるもう1つの「誤差」についてお話しします。
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