特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例
Ⅱ.術後合併症の予防と対処
眼内レンズパワー誤差
高良 由紀子
1
1県西部浜松医療センター眼科
pp.129-133
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100803
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傾向
白内障手術が洗練されるとともに,矯正視力だけではなく,術後屈折度に対する患者の欲求の程度も高くなっている。眼内レンズパワー誤差による術後屈折誤差は,大きな問題であり,訴訟の原因となることもある。
眼内レンズパワー計算式の進歩により,以前に比べ予想屈折度精度は上昇しているが,さまざまな要素によって誤差を生じる。眼内レンズパワー計算式で術後屈折度誤差に関連する重要な要素は,眼軸長,角膜屈折力,前房深度値である。
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