特集 国際化時代の保健活動を考える
―在日外国人への保健活動①―三重県鈴鹿保健福祉事務所における―外国人保健サービス向上への取り組み/NPO法人が行っているPHSによる通訳サービスについて
中川 久美子
1
,
石河 真人
1
,
坂本 久海子
2
1三重県鈴鹿保健福祉事務所
2NPO法人愛伝舎
pp.1016-1021
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100421
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三重県鈴鹿保健福祉事務所では,在日外国人の言葉の壁について対策を進めている。鈴鹿市内のNPO法人愛伝舎の電話による同時通訳を活用し,サービスを提供している。
鈴鹿保健福祉事務所(鈴鹿保健所)管内は三重県の北中部に位置し,国際サーキットがあり,ホンダなどの自動車産業の多い鈴鹿市と,シャープ液晶工場のある亀山市の2 市で構成されています。管内人口は約24 万人ですが,高齢者人口割合は約17%で県下では最も低く,製造人口の多い管内です。
1990(平成2)年の入国管理法の改正以来,三重県内の外国人登録数は年々増加し,2005年末現在4万7551人(前年比3930人増)で,外国人登録者数が最も多いのは鈴鹿市の9094人です(図)。亀山市も2194人で,県内の外国人登録者の23.7%(1万1288人)が,管内に在住しています。
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