連載 保健師は燃え尽きている…・1【新連載】
保健師のメンタルヘルス
今井 博久
1
,
本山 厚子
2
,
高橋 明子
2
,
綿田 浩子
2
,
池田 カズヨ
2
,
池田 ひとみ
2
,
塩満 ちほ
2
,
岡崎 美智子
2
,
名原 壽子
3
1国立保健医療科学院疫学部
2宮崎県福祉保健部健康増進課
3九州看護福祉大学
pp.60-65
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100361
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保健師のメンタルへルス対策は抜け落ちていた
これまで,看護師のメンタルヘルスは研究論文やレポートなどでたびたび報告されてきたが,保健師のメンタルヘルスが取り上げられたことはほとんどなかった。理由は不明であるが,保健師がストレス,バーンアウト,うつ病,疲弊状態などの言葉と一緒に論じられることは稀であり,文献検索でもこうしたキーワードを含む保健師関連の文献はほとんどヒットしない。
保健師は強靭な精神力をもち,打たれ強いのだろうか。うつ病やバーンアウトには,ほとんど罹患しないのであろうか。当然そうしたことはまったくなく,このテーマがすっぽりと抜け落ちていただけであろう。私たち保健医療分野で働く者が自分たちの健康状態に関心を払わなければ,日常の仕事に支障をきたす危険性が高くなり,最終的には地域住民に対する保健活動を十分に提供できない事態に至るだろう。
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