特集1 保健事業の業務委託 委託の実際と適切な活用をめざすためのポイント
保健センター所長の立場から見た,業務委託のポイント
中村 淑
1
1前南足柄市保健センター
pp.924-925
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100268
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市町村の保健事業における業務委託の活用頻度が高まってきています。私が勤務していた神奈川県南足柄市では,昭和40年代までは人口規模が小さく,ほとんどの事業を直営で実施していました。すべて自前でまかなうというのは大変なことでしたが,仕事の中心は保健師であったため,やりがいをもって業務に当たることができていたと思います。
ところが,昭和60年代になって老人保健事業や母子保健事業が市町村が実施主体となったこと,および健診の精度を高める必要が生じたこともあって,それらの業務を医師会をはじめとする医療機関や健診機関に委託する機会が増えてきました。このような流れのなかで,保健センター所長の経験から業務委託とどのようにかかわっていくべきかについて述べてみたいと思います。
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