特別記事
自閉症者の健康問題と家族への支援
標 美奈子
1
1慶應義塾大学看護医療学部
pp.1070-1076
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100228
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
2005年4月に「発達障害者支援法」が施行され,この具体的進行に向けた「発達障害者支援体制整備事業実施要綱」が都道府県に通知された。この目的には,発達障害児・者の乳幼児から成人期までの各ライフステージに対応した一貫した支援システムの整備が謳われている。
保健師の発達障害児・者へのかかわりでは,乳幼児期に乳幼児健診や家庭訪問,フォロー教室などを通し,障害の診断から療育に結びつくまでの間,親の不安な気持ちを支え,必要な情報の提供や家庭での育児について支援を継続してきた。しかし,療育に結びついた後は福祉・教育にバトンタッチして保健師の支援は途絶えることが多く,養護学校卒業後に保健師が発達障害の人たちと出会うことはほとんどないのではなかろうか。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.