特別記事
“デートDV”文献レビュー
畑下 博世
1
,
上間 美穂
1
,
但馬 直子
1
,
菱田 知代
1
,
鈴木 ひとみ
2
,
辻岡 芳美
2
1滋賀医科大学医学部看護学科地域生活看護学講座
2滋賀医科大学医学部看護学科修士課程
pp.1077-1083
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100229
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配偶者からの暴力防止と被害者保護を目的に2001年に施行された「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律」は,2004年に身体的暴力だけではなく,心身に有害な影響を及ぼす言動も暴力に含めるほか,被害者を守る保護命令を拡充するなどの主旨で第1回改正が行われた。ようやく,ドメスティック・バイオレンス(以下,DV)は社会的な関心が高まってきている。本来,男女は対等であるべき関係だが,相手をコントロールしたり従属させたりすることが社会的に容認されていることが問題であった1)。
しかし,こうした社会的な問題は,結婚後の大人の男女間にのみ問題意識を向けるだけで十分だろうか。もっと早くから根本的な問題が起こっているのではないだろうか。
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