患者を受け持たせる場合の指導
産科病棟における学生指導
笠原 トキ子
1
1関東逓信病院産科
pp.40-42
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908823
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はじめに
「看護教育」1962年3月号の小特集「私は産婦人科看護法をこう教えている」の中で私どもがその当時おこなっていた教科課程について述べたことがある。それから3年経った今日,依然未解決のままに残っている問題もあるし,進歩改善された点も2,3ある。ところで日本の看護教育が,ベッドサイドケアーにあまり比重をかけてないことは今までも多くの人びとから論議されてきている点である。そこで最近私どもの病院でもそのことを考慮に入れたカリキュラムを組み実習期間中に患者を受持たせることによって,今まで不足していた看護計画の立て方,患者中心の看護を実習させることにした。その結果,習得した知識を実地に応用しうることによって学生の実習意欲を増し,教育上の効果をあげえたと思われるので,以下その点について述べてみたいとおもう。
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