Report 公衆衛生院保健指導学科臨床看護課程と合同臨地訓練
合同臨地訓練について
橋本 正己
1,2
1公衆衛生院衛生行政学部
2公衆衛生院保健指導学科
pp.13-14
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908763
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公衆衛生活動の本領は,各種の専門抜術者のティームワークによるティームアプローチであるといわれる.したがってこの点は公衆衛生の専門教育においては,教育計画の中でとくに重要視されるべきであることはいうまでもない。しかしながら,この問題を具体的に教育計画の中で実践してゆくことになると決して容易なことではない。
公衆衛生院の教育訓練においても,従来からその必要性は常に強調され,またコースごとに部分的にはこの種の試みがなされていたが,各職種をもうらしたティームアプローチのための臨地訓練として,この計画が本格的に実施に移されたのは昭和36年度が最初である.合同というのは,現在本院で実施している正規課程3学科(医学科,衛生技術学科,保健指導学科)の合同を意味するが,これらに含まれている職種は,医師,獣医師,薬剤師,衛生工学,保健婦,看護婦・助産婦,ヘルスエジュケーター,栄養学士など多彩でありまたその教育歴や経験年数もかなり異っている。36年度にはこれらの職種を異にする学生74名をもうら的に六つのティームに編成し,東京都および埼玉,神奈川県下に人口5,000前後の6地区を選び,地区把握,地区診断,地区保健計画の方式にそって,所管の保健所の全面的な教育の下に臨地訓練を行なった。
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