特集 現行看護教育における諸問題
神奈川県立衛生短期大学衛生看護科看護コースについて
橋本 秀子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.11-18
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906316
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はじめに
昭和42年4月,神奈川県立衛生短期大学衛生看護科は賛否両論の渦巻くなかで,新しい2年制(進学コース)短大として,わが国で初めて発足したのであるが,早いもので4年目を迎え,この3月には第2回生を送り出した。この間看護婦不足対策にからんで「高卒1年」の准看養成問題がとりあげられるに及んで,看護養成課程の焦点はそちらに移った感があるが,あらためて進学コースである2年制教育の妥当性,可能性,将来性など看護教育のなかでの位置づけを中心に,その役割を明確にする必要があるように考えられる。発足当時の状況からも,それらの点を含んでこの機会に,当短大の概要ならびにその後の経過を報告してみたい。この小論が広く看護教育全般について検討する素材となれば幸甚である。
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