NURSING EYE
看護婦学校での薬剤関連カリキュラムについて—薬剤師との協同医療推進の必要性
吉山 友二
1
1北里大学薬学部病院薬局学教室
pp.66-69
発行日 1989年2月25日
Published Date 1989/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908624
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はじめに
最近,高齢化社会という言葉をよく耳にする.わが国は世界に先駆けて人生80年時代に入り,社会,経済,家庭などあらゆる分野で大きく変わりつつある.この変革の中でも,衛生環境の改善,食生活の充実なども大きなものとしてあげることができるが,何よりも大きいのは医療,特に診断,治療の目ざましい進歩である.
この背景には,医学,薬学,その他関連学問の進歩,ならびに関連技術の発展,特に高度エレクトロニクス技術,コンピュータを利用した画期的な医療機器の開発などが,大きな原因としてあげられる.中でも医薬品の果たした役割は大きく,多くの効果的な新薬の登場,ならびにそれらの有効な使用により,乳幼児,老人の死亡率が激減したことをあげることができる.
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