今月の主題 糖尿病診療の実際
血糖コントロールのために
治療への動機づけをどうするか
坪井 修平
1
,
牧野 泰裕
1
1平田市立病院・内科
pp.770-771
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900854
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ポイント
1)動機づけには,初診時教育が大切である.できれば,教育入院させる.
2)糖尿病協会加入によって患者間の連帯感を強め,体験談発表を重視する.
3)合併症の恐ろしさを強調することは,逆効果を招くことがある.
4)万歩計,血糖自己測定器,手帳など自己管理に必要な用具を常備させる.
5)家族など,周りの人達の教育とともに,社会一般への啓蒙にも努める.
6)受診中断と民間療法にのめり込むことの怖さを繰り返して話す.
7)医師,コメディカルスタッフの意見の統一,人格の向上,家庭訪問,地区開業医・保健婦との連携も忘れてはならない.
8)コントロール困難なケースでは,スタッフによる家庭訪問も実施する.
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