特集 地域看護学教育
弘前大医療技術短大における地域看護学実習の展開
鈴木 美惠子
1
1弘前大学医療技術短期大学部
pp.340-349
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
戦後,すべての国民に適正な医療を受ける機会を均等に保障しようという考えが台頭してきた.しかし焦点は,医療費負担の問題と医療機関の問題(無医地区,適正配置)であり,「地域医療という概念もなく,地域医療計画という思想の片鱗も見られなかった」1)である.
そもそも精神衛生の分野で発達した地域医療(Community care)の概念が,昭和40年代より社会福祉の領域で急速に注目された.医療矛盾を解決する方向として地域医療が提示され,曲がりなりにも今日のようになるまでには長い道程があった.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.