小特集●日本私立看護大学協会10周年記念シンポジウム 私学における看護教育の課題と展望
建学の精神の具現化からみた聖路加看護大学の現状と問題点
檜垣 マサ
1
1聖路加看護大学
pp.352-355
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908241
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
聖路加看護大学のような私学の存在価値は,建学の精神をどのように生かしていくかということが重要で,聖路加看護大学ではこの精神をどういうふうにとらえて現在にいたり,また建学の精神を具現していくために,どのような問題点が看護者にあったかということを中心にお話していきたいと思います.
私どもの聖路加看護大学の創設者は,米国聖公会の宣教医であるR. B. トイスラー博士で1900年に来日されました.そして,日本で医療活動を通して布教を開始されましたが,当時の日本の看護婦の水準や看護の教育の低さを憂いて,看護学校をつくられたのですが,それが聖路加看護大学のはじまりです.1900年というのは明治の終わりのころですね.日本で看護婦を独立した職業と認めて法律や規則ができたのは大正にはいってからです.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.