連載 臨床研究の進め方:ピットフォールに落ちないための工夫・2
研究アイデアを具現化し計画の骨子を考える②
庄司 聡
1
,
植田 育子
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.574-579
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200408
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はじめに なぜ医師にとって身近であるはずの臨床研究は進まないのか? さらに,どのようにすれば臨床研究を最後まで進めることができるのか.
研究者である多くの医師は,研究を開始する前の準備段階で,そのピットフォールに落ちてしまっている.そして残念ながらそのことに気付かずにいる医師(=研究者)が多数存在している現状がある.本連載では,臨床研究のピットフォールに落ちないために,
① 医師自らのアイデアを具現化し臨床研究の計画の骨子を立てる.
② 臨床研究実施に必要な文書類を系統的に整備する.
③ 研究を効率的に運用するために必要な体制構築を認識しておく.
という3つのポイントを,幾度も臨床研究の立ち上げに携わってきた臨床研究コーディネーター(clinical research coordinater;CRC)の立場から紹介する.
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