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母性看護実習に集団退院指導を導入して
広田 美喜子
1
1関西医科大学付属看護専門学校
pp.776-779
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908175
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はじめに
臨床における母性看護実習はその対象がほとんど褥婦であり,乳房マッサージや悪露交換などの特殊な看護技術を実践する以外に,褥婦が家庭に帰ってからも困らないように保育や自己の健康管理に関して十分な保健指導を行う必要がある.
当校における母性看護実習の目標には‘褥婦の正常経過を知り,褥婦のニードに応じた看護と保健指導のできる能力を養う’という項目があり,現在臨床側の協力を得て,学生全員に沐浴か授乳のいずれかの集団指導を実施させている.看護学生に集団指導を行わせることに対しては,褥婦側から見た場合,満足な保健指導サービスが受けられないのではないかという不安もあり異論も多いと思うが,ここでは集団指導を実践させるまでの経過および学生の反応をまとめ,看護学生が行う集団退院指導の是非について考えてみたい.
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