NURSING EYE
看護概論における看護活動見学実習の効果—看護への導入と看護の理解を目的とした学習
会田 トクエ
1
1山形市立病院済生館高等看護学院
pp.663-666
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908160
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看護活動見学実習の導入まで
小池明子氏は,‘看護概論’の学習では看護を学ぶとはどういうことかという課題をもつこと,すなわち看護とは何かという看護の本質追求と,看護にはどのような知識・技術が必要か,また看護の対象である人間の理解をどう深めるかが重要であり,‘看護概論’は‘看護の学び’を中核にした総合学習の場であるとしている.
1年の段階では,まず看護とは何かを明確にとらえ,これから学ぶ看護への学習意欲を高め,自己学習ができる土台を培う必要がある.しかし,入学間もない学生にとって‘看護とは何か’といった抽象的認識を高めることは非常に難しい.わかる学習にするため,事例を多くとり入れたり,現実場面を体験するなど,効果的な学習方法の工夫が必要である.
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