特集 新しく専任教員となられた先生のために
見学のさせ方
吉村 京子
1
1大阪赤十字附属高等看護学院
pp.15-17
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908834
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はじめに
見学とは,特別の目的をもって観察するように計画された訪問のことである,といわれている。学習活動の中で「百聞は一見に如かず」とは,あまりに言い古された言葉である。そしてまた,「人は,学びつつある事物と,できるだけ最も直接に接触することによって,最もよく学ぶものである」とある教育学者が説明をしている。それ故に,学校教育における現場見学は,教育的価値の高いものとして評価されてきた。看護教育においてもまた,見学は,必要にして欠くことのできない教育手段として取り入れられており,学外施設見学,院内見学(病室教授法の一方式として)がこれに当たるものである。そこで,この許された紙面の上で,見学の持つ意義,見学の構成と手順などについて考え,述べてみたいと思う。
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