NURSING EYE
看護実践能力を高めるための看護理論・方法論に関する私見
井山 寿美子
1
1鳥取大学医療技術短期大学部看護学科
pp.67-70
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908064
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近年,看護の独自性を目指す理論や方法論が活発に発表されるようになり,雑誌“看護”1984年10月号には,カナダで開催された看護理論家カンファレンスが特集されています.巻頭には,アイモジン・キング,マーサ・ロジャース,シスター・カリスタ・ロイなどのプロフィールも紹介され,報道・出版に関する限り,彼我の距離は急速に接近しつつある感があります.
しかし,これら理論の臨床看護実践への導入は,必ずしも円滑に行われているとはいえない現状であります,1つには,性急に取り入れることに対するためらい,2つには,複雑な用語が容易に受け入れられないことなどがあげられます.また,このことが同時にこれら新しい理論の発展・定着を阻止している要因になっているとも思われます.
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