NURSING EYE
<話す>ことと<放(はな)す>こと—コミュニケーションからみた<ことば>
上本野 唱子
1
1三重県立看護短期大学
pp.527-530
発行日 1984年9月25日
Published Date 1984/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908000
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あるワークショップでの体験
私たちは普段,何気ない意味で‘ことば’を使っている.しかし,ことばは自分の考えを述べたり,対人関係における意思の疎通など,人間社会において欠くことのできないものとなっている.また,様々な看護技術を行っていく上で,ことばはコミュニケーションの一方法としても大切な位置を占めている.
しかし,このことばが単に‘ことば’のみにとどまっていて,ことばが人間のからだとどのような関連性を持っているかということまで考えて使っている人は少ないのではないだろうか.私も同じように,ことばは単にことばであり,からだと深い関連があるなどとは,考えてもいなかった.
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