今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる
話題の薬剤
20.硫酸モルヒネ徐放錠
小穴 正博
1
1昭和大学緩和ケアチーム
pp.68-69
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901582
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WHOが1986年に「がんの痛みからの解放」1)を発表して以来,経口モルヒネの普及は著しい.従来のモルヒネ製剤は有効時間が短いために,患者,医療従事者ともに支障が多かった.しかし長時間作用型の硫酸モルヒネ徐放錠(MSコンチン,以後MSコンチン)が発売され,頻回に服用しなければならない煩わしさ,取り扱いの煩雑さから解放され使用しやすくなった.
ここでは,MSコンチンの特徴と投与の実際,注意点について述べる.
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