特集 臨床実習・その2
看護学総論と各論の統合を目指した実習目標の作成—学生の看護観を明確にするために
石井 八重子
1
,
櫻井 美代子
1
,
保坂 さえ子
1
,
溝口 孝美
1
,
井上 悟美
1
1慈恵青戸看護専門学校
pp.283-291
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907963
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はじめに
‘看護とは’という抽象概念を臨床実習でどのように展開すれば自己の看護観を見いだすことができるかは,看護教育における課題である.本校は昭和50年の開設当初から講義や実習を通じて学生が看護をダイナミックにとらえ,卒業期には自己の看護観を見いださせるために試行錯誤を繰り返しながら目標を掲げ,暗中模索の中で指導している.
しかし学生は総論の看護概論を各論実習に展開する際,概論の単元を単独にとらえ,それらを相互に結びつけることができない.そのため看護を総合的に活用した実習をすることが困難である.
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