ZOOM UP
教師はもっと勉強の大切さを知ってほしい
大河原 千鶴子
1
1埼玉県立衛生短期大学看護科
pp.201
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907663
- 有料閲覧
- 文献概要
大河原先生は,昭和33年埼玉県立の最初の高等看護学院が作られたとき教務主任に就任して以来,看護教育に情熱を注ぎ続けている.そして昭和50年,県立衛生短期大学看護科が設立されると同時に助教授として同大学に移ったが,先生が教員となった昭和30年代は県立の学院でも専任教員は2名,事務の専従者もおらず,教育環境は非常に厳しいものであった.
学校教育法にのっとった短大に移ったいま,自分自身の経験から,看護教員のあり方について‘ほかの分野では学問に打ちこむ教官の背中を見て学生が育つということがいわれますが,看護の分野では,そういう状況ができあがってはいません.高等教育機関の看護教員に必要なことは,厳しく自分を律しながら,教員自身がもっと勉強することの大切さを知ることが必要です.教員のレベルが高くなり,それを学問的に学生に反映させることが看護の質の向上につながると思います’とかつて学生と共に学びあっていた時代を振り返りながら語った.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.