いわせてもらえば
もっともっと勉強を
井上 なつゑ
1
1日本看護協会
pp.85
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915925
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国政参加と本土復帰を目標として沖縄では,28年ぶりに衆議院5議席と,参議院2議席をしめる国会議員の選挙が行なわれた。衆議院議員立候補者は,自民党3名,社会大衆党人民党・社会党・公明党各1名ずつの7名中5名の当選をめざす,少数激戦の選挙,一方参議院の候補者も自民党1,革新共闘1,無所属1の3名中2名の当選をねらう,これまたはげしい選挙であった。
この選挙のニュースを聞くたびに23年前に本土で行なわれた,新憲法下初の総選挙のことを思い出さずにはいられない。それもそのはず,盲蛇に怖じずのたとえにもれず,友のすすめのまま,私は参議院議員候補に立候補した。第二院の参院の半数は大選挙地区,すなわち全国区から選出されることになり,主として職能代表を出すようになるとのことであった。看護婦の地位向上にはうってつけのチャンスであった。3万5千円の選挙費用で,無所属で立った。勇敢というべきか,無茶というべきか。
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