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100年前のカナダ・アメリカ合衆国の看護—カナダ・アメリカ合衆国の看護教育に貢献した医師の言葉
日野原 重明
1
,
助川 尚子
1
1聖路加看護大学
pp.820-823
発行日 1981年12月25日
Published Date 1981/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907624
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まえがき
ウイリアム・オスラー(William Osler, 1849—1919)は,アメリカの医学教育をbedside teachingにもってゆき,インターン,レジデント制を作った内科教授として,その功績は世界に知られているが,そのオスラーはアメリカの看護教育に非常に貢献し,ジョンス・ホプキンス病院にレベルの高い看護学校を創設(1889年)した.
最近カナダの看護雑誌(The Canadian Nurse,46巻3号,p. 22,1950)に医学・看護史の研究者H. E. McDermot, M. D. の“Nursing in Osleor's Student Days”という論文にふれ,その中にオスラーの医学校時代の恩師のPalmer Howard教授の論文の紹介文を読んだ.この論文ならびにオスラー自身の講演の内容を材料に,約100年前のカナダとアメリカ合衆国の看護婦教育の状況を2人の偉大な医人の文献を通して紹介したいと思う.
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