理学療法の現場から
カナダ,アメリカ合衆国における理学療法学教育について
川口 浩太郎
1
1広島大学大学院保健学研究科
pp.426-429
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100091
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筆者は平成14年8月から平成15年3月まで,文部科学省長期在外研究員としてカナダ,アメリカ合衆国において「大学院での理学療法教育システムに関する研究」を行う機会を得た.訪問した大学はカナダ・アルバータ大学リハビリテーション医学部(平成14年8月1日から平成15年2月10日)とアメリカ合衆国・南カリフォルニア大学生体工学・理学療法学科(平成15年2月11日から平成15年3月11日)である.この間,実際に学部・大学院で行われている授業に参加し,さらに学部生や大学院生,研究指導を行っている教員から直接話を聞くという形態で調査を行った.この経験をもとに,カナダ,アメリカ合衆国における理学療法学教育について紹介したい.
アルバータ大学での理学療法学教育
カナダでは1920年代にCanadian Physical Therapy Association:CPTAが設立され1),1943年にはMcGill Universityにカナダ初のSchool of Physical Therapyが設置された2).設置当初は2年間の学部教育とinternshipによるdiploma programであったが,1954年にB.Sc. program in Physical and Occupational Therapyとして学部での教育に改組されている.
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