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対象の把握—社会的側面よりみた基本的生活行動の分析[2]
小板橋 喜久代
1
1埼玉県立衛生短期大学看護科
pp.305-311
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907545
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V.住環境(生活圏)の保持
人々の住生活に関する環境要因としては,物理的要因(大気条件・光・熱など),生物的要因(病原微生物・愛玩動物など),社会的要因(諸文化施設,国・地域の政治的体制・経済状態,交通機関,人的要因など)にわたり広く考えられる.特に社会的環境要因は,その時代の人間の文化・文明の反映である.人々の社会的環境に対する欲求は多種多様であるが,健康で文化的な環境を充足するには,これからの時代にあって,ますます社会的要因の調整の仕方が重要な問題となろう.
個人の生活圏をみても,起居生活の場である‘家’‘住居’においては上記の環境要因が総合的に充足され,しかも安全が保障されるような場でなければならない.
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